にきびは全人類の90%以上の人達が、一生に一度は経験すると言われている、とてもポピュラーな皮膚トラブルです。ただ、現代社会には、いくつになっても治らないしつこいにきびに悩まされている人達がたくさんいます。 |
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多くは、思春期になってホルモンの分泌がいきなり活発になる事によって、皮脂の過剰分泌が始まる事が原因となります。 |
![]() ストレスと化粧が大きく関与します。 |
あれっ? |
![]() にきびの治療は、今、保険治療と自費の治療をうまく組み合わせていけば、なんとかしてうまく治す事ができる時代になりました。 |
保険治療
・ディフェリン(アダパレン)の外用(にきびができない肌質にしていきます)
・ベピオゲル 国内初の過酸化ベンゾイルを有効成分とする治療薬です。 |
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自費治療
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にきびの痕には |
1.にきびが治って直後の赤紫色、赤褐色の色素沈着 |
2.陥凹した瘢痕 |
1.の色素沈着の治療は、特に何もしないで放置していても、半年から1年くらいで大体きれいに取れていきます。 |
2.の陥凹ですが、このへこみは、真皮という、深い部分に起こった線維化と、表皮の変性とが合わさってできている物です。つまり、真皮の病変を治す必要があるため、かなり強い治療が必要となります。 |
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フラクセル照射前 |
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フラクセル3回照射後 |
初診時 |
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フラクセル3回照射後 |
生活 食事 |
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睡眠
十分取った方が良いです(もちろんです!)。
ほとんど無理ですが、夜の10時には寝た方が良いと言われています。
運動
適度な運動は良いです。疲れるほどの運動は悪化の元になる事があります。
紫外線や土ぼこりで悪化するため、外でのスポーツは悪化する原因になります。
プールの中の塩素がにきびの発生に関与するため、水泳で悪化する事があります。
化粧
しない方が良いです。でも無理なので、まず基礎知識を身につけましょう。
洗顔・・・朝と、夜は洗顔する必要があります。
思春期で化粧をしていない場合は、1日3回洗うと良いと思います。
洗顔料はマイルドなものを使ってください(思春期で、ざらつきやべたつきが激しく、皮膚表面の乾燥がみられない人は、ピーリング石鹸や、スクラブ洗顔も可)。
洗顔は、表面からしか落とす事ができないという事を心得てください。
決して、毛穴の中だけがすっきり落ちたりはしないのです。毛穴の中まですっきりと洗おうと思うと、当然表面が洗いすぎになるのです。
保湿
にきびができる人は、皮脂分泌は十分にあるのです。ただ、表面の水分が不足している人が多いのです。むしろ皮膚表面のバリア膜は弱くて、炎症を起こしやすい傾向があります。そこで、保湿は十分にする必要があります。
油の含まれていないもので十分に保湿をする。すなわち、化粧水や美容液、ジェルのようなものが適していると思います。特に若い人は、クリームや乳液を使用するのは良くないと思います。アダルトにきびで表面が傷ついている人は、改善するまでクリームを使用するのも良いかもしれません。
メイク・・・日焼け止めやファンデーションは、ノンコメド、もしくはハイポコメド製品を使用しましょう。
それは、その商品を使用したという事が原因でにきびができたり、悪化したりする事はありませんよという表示です。全商品がこのテストをしている訳では無いので、表示が無いから悪いという訳ではありませんが、表示されているものは、にきびができやすい人には安心して使用できるので、目安にしてもらえると良いと思います。
にきびができやすい人は、一般にパウダリーファンデーションを使用するのが良いとされています。リキッドやクリームはにきびを悪化させる事が多いので避けた方が良いです。パウダリーファンデーションは普通の厚さで使用した場合、クレンジングでダブル洗顔しなくてもきれいに落ちます。落ちやすいものを使用するのが基本です。
皆さんにおすすめしているミネラルファンデーションは、にきび肌の人にもおすすめです。